不動産投資信託はいくらからできる?種類やメリット・デメリットを紹介

「不動産投資信託に興味はあるがどのようなものか」「いくらから始められるのか知りたい」といった方もいらっしゃることでしょう。
不動産投資信託は、実際に不動産を購入して不動産経営を始める訳ではありません。
少ない資金から投資を始めることが可能であり、プロに運用を任せられるといったメリットがあるものです。
本記事では、不動産投資信託の種類やメリット・デメリットについて紹介します。
この記事を読めば、不動産投資信託の魅力が分かり、投資判断がつきやすくなるでしょう。
不動産投資信託とは
不動産投資信託(REIT)とは、投資家から資金を集めて収益不動産を購入し、その賃貸収入や物件売却で得られた利益を投資家へ分配する仕組みの投資商品です。
元々はアメリカで誕生した仕組みであり、日本の不動産を対象とした場合、Japanの頭文字を取って「J-REIT(ジェイリート)」と呼ばれています。
REITは証券取引所に上場しているものであり、証券会社で口座開設することで、株式投資と同様に売買可能です。
REITは少額から始められる
REITは少額から始められるのが特徴といえるでしょう。
REITは、投資家から資金を集めて収益不動産を購入し、賃貸収入や売却で得た利益を分配する仕組みです。
不動産投資のように賃貸物件を購入して賃貸経営を始める訳ではありません。
そのため、不動産投資と比べて圧倒的に少ない金額から投資を始めることが可能となっています。
購入するREITの銘柄によって金額は変動しますが、数万円~数十万円程度から始められるため、おすすめできる投資商品といえるでしょう。
不動産投資信託の種類とは
不動産投資信託にはどのような種類があるでしょうか。
以下の通りご紹介します。
・単一用途型
・複数用途型
それぞれ見ていきましょう。
不動産投資信託の種類1:単一用途型
単一用途型とは、特定の用途の不動産に投資するREITのことです。
単一用途型REITには、以下の6種類が挙げられます。
・住宅
・オフィスビル
・商業施設(デパートやショッピングモールなど)
・物流施設(物流センターや倉庫など)
・ホテル
・ヘルスケア施設(有料老人ホームや病院など) 特定の用途に投資するため、業界動向などを勘案した上で投資判断を行なうことが求められるでしょう。
不動産投資信託の種類2:複数用途型
複数用途型とは、住宅+オフィスビルなどの複数の用途の不動産に投資するREITのことです。
複数用途の不動産に分散して投資を行なうため、単一用途型に比べてリスクを押さえられる仕組みになっているのが特徴でしょう。
複数用途型REITは「複合型」と「総合型」の2つのタイプに分類されています。
「複合型」は、物流施設や住宅、商業施設とホテルなど2つの用途の不動産に投資するタイプです。
一方で、「総合型」は、オフィスビルや商業施設・ホテルなどの3つ以上の用途の不動産に投資、もしくは用途を限定しない不動産に投資するタイプとなっています。
複数の用途に分散投資しているため、単一用途型よりもリスクを抑えられる仕組みになっています。
そのため、初心者の方には複数用途型がおすすめできるでしょう。
不動産投資信託のメリット
不動産投資信託の仕組みや種類について紹介しました。
では、REITのメリットにはどのようなものがあるでしょうか。
以下の通りご紹介します。
・少額から投資可能
・すぐに売却可能
少額から投資可能
不動産投資信託(REIT)は、少額から始められる点は大きなメリットといえるでしょう。
証券会社で証券口座を開設して投資するREIT商品を選べば良いため、非常に簡単に始めることが可能です。
銘柄によって金額は変動するものの、数万円から数十万円程度から購入できるため、大きなメリットといえるでしょう。
すぐに売却可能
REITは、購入後すぐに売却可能です。
購入時よりも現在の価格が上昇していた場合、売却による売却益を得られることでしょう。
不動産投資の場合、長期間に亘って家賃収入を受け取れるメリットはあるものの、売却時には買い手を見つけなくてはなりません。
すぐに売却できる点も不動産投資信託のメリットといえるでしょう。
不動産投資信託のデメリット
不動産投資信託のデメリットにはどのようなものがあるでしょうか。
以下のデメリットについて紹介します。
・元本割れリスクがある
・不動産投資ローンを利用できない
元本割れリスクがある
不動産投資信託(REIT)には、元本割れリスクがあることを理解しておきましょう。
株式相場と同様に、不動産投資信託も日々変動しているものです。
売却を行なう場合、当初購入した元本よりも少ない金額を受領する可能性が考えられるでしょう。
不動産投資ローンを利用できない
不動産投資信託は、アパートやマンションを実際に購入する訳ではないため、不動産投資ローンによる資金調達はできません。
不動産投資の場合は、ローンを利用して物件購入を行い、家賃収入で返済を行う仕組みです。
しかしながら、REITの場合、借入金ではなく自己資金で購入しなくてはなりません。
少額から始められるとはいえ、自身の預貯金がないと始めることもできない点はデメリットといえます。
また、ある程度まとまった資金でないと得られる分配金は少ない点を理解しておきましょう。
まとめ
本記事では、不動産投資信託について紹介しました。
不動産投資信託の仕組みや種類について理解できたことでしょう。
数万円から数十万円程度と少額から始められるため、アパートやマンションを購入する不動産投資よりも始めやすい特徴を持っています。
検討中の方は、本記事を参考に早速始めてみてはいかがでしょうか。
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