【日本賃貸住宅投資法人】の特徴/実績/評判/口コミ等

目次
日本賃貸住宅投資法人の不動産投資
日本賃貸住宅投資法人(JRH)は、大和証券グループ本社をスポンサーとしていた不動産投資信託です。
同様に大和グループ本社をスポンサーとしていた日本ヘルスケア投資法人との合併が2020年4月に発表されたことにより、「大和証券リビング投資法人」として名称を変更し、不動産投資・運用を行う物件のカテゴリや幅が大きく広がりました。
これまでは賃貸住宅や住宅系をメインとした不動産投資法人でしたが、合併後には賃貸住宅及びヘルスケア施設の複合型不動産投資法人となります。
日本賃貸住宅投資法人はポートフォリオの10~15%の物件入れ替えを目指していましたが、外部成長が困難だと判断される状況にあったことも手伝い、合併によって規模の拡大と収益の安定、およびリスクの分散を図る形になりました。
合併の成立を条件として、グッドタイムリビングを割当先とした第三者割当増資が行われ、これらの施策後には資産規模が拡大し3030億円を超しました。
不動産投資法人としてかなりの大規模を誇ることになり、有利子負債比率は49.3%の予想と50%を切っています。
当期純利益は前期予想比の54%増益が見込まれており、有意義な合併だったことが分かります。
合併前までは用途やカテゴリを絞っての不動産投資・運用が行われていましたが、複合型不動産投資信託となってからは所有する不動産物件の幅がさらに大きく広がりました。
これによりニーズの偏りや時代の流れによって収益性が大きく脅かされるリスクが減り、収益性とリスクの分散が実現されました。
賃貸住宅の戦略
日本賃貸住宅投資法人を改め大和証券リビング投資法人では、ポートフォリオの構築を「賃貸住宅セクター」と「ヘルスケア施設セクター」の2つに大きく分けています。
全体のポートフォリオのうち、賃貸住宅セクターが占める割合が60%、ヘルスケア施設セクターが40%以下となっています。
また不動産物件の所在する地域についても分散が行われており、全体の70%以上を3大都市圏、残り30%以下をその他のエリアとしています。
この比率を基本方針として戦略にすることで、収益性と成長性の安定に繋げています。
日本賃貸住宅投資法人が得意分野としていた賃貸住宅セクターの戦略として、物件タイプの組み合わせがメインとして挙げられています。
賃貸住宅の利用形態は、それを利用するユーザーの家族構成や収入・年齢など複数の要素によって大きく異なります。
その属性を一つ一つ吟味することにより、需要動向やユーザー層に着目しているのです。
例えばワンルームタイプの賃貸住宅には、単身者世帯や共働きで子供を持たない世帯などが多く住んでいます。
こうしたユーザーの持つ属性を利用した戦略で、適切なターゲットに適切な賃貸住宅物件を提供しながら安定収益を確保しているのです。
ヘルスケアの戦略
同法人が投資・運用を行っているヘルスケア施設セクターは、日本ヘルスケア投資法人が得意分野としているカテゴリの物件を取り扱っています。
現代の日本の状況や人口の推移状況などを分析すると、少子高齢化の進展や高齢者単身世帯・高齢者夫婦のみの世帯がかなり増加していることが分かります。
こうした現在の状況に対応するという社会的貢献の役割も備えて、同法人ではヘルスケア施設を積極的に投資・運用を行っています。
今後はさらに高齢化が進展することが予測されるため、物件自体に寄せられるニーズも増えていくでしょう。
社会的な需要も高い優良老人ホームや、サービス付きの高齢者向け住宅を投資の対象としています。
ヘルスケア施設には中長期的な安定運用が目標として掲げられているため、人口が集中している点と高齢者人口が集中する点をどちらもクリアしている、東京圏・中京圏・近畿圏の三大都市圏が投資の中心として考えられています。
ただしこれらのエリアだけに投資を限定するというわけではなく、ポートフォリオのリスク分散を行うという観点から見て、全国のヘルスケア施設に投資が行われています。
ポートフォリオの内三大都市圏は50%以上、中核都市部が50%以下、その他の都市が10%以下という比率が公開されています。
スポンサーを最大活用
大和証券リビング投資法人は、日本賃貸住宅投資法人や日本ヘルスケア投資法人と同様に大和証券グループをスポンサーとしています。
大和証券グループは日本全国にその名を轟かせる、知名度・信頼性・規模全てにおいて優れた実績を持つグループです。
その大和証券が持つ信頼性や経済資源力、そして不動産や金融といった幅広い分野において培ってきた広範囲なネットワークを利用し、不動産の投資運用に役立てています。
コンプライアンスを最重要視した透明性の高さにも定評があり、常に必要な情報を一般に公開し、投資主や不動産物件の利用者などが安心してサービスを任せられる信頼性が確立されています。
大和証券グループと言えば、不動産の投資運用や金融のやりとり、資産運用など幅広いお金の動きをサポートしてきた企業です。
積極的に資産運用系セミナーなども開催している通り、不動産や金融に特化したノウハウは折り紙つき。
そのノウハウを大和証券リビング投資法人に提供することにより、本当にユーザーが望んでいる形の不動産物件を提供しています。
コンサルタントやマネジメントビジネスの提供も幅広く行ってきた同社による強力で、賃貸住宅やヘルスケア施設といったユーザーの満足度が質を左右する物件を、適切に運営しているのです。