不動産投資ファンドへの就職ってどうなの?年収や仕事の内容について解説します

不動産投資ファンドは採用数もそこまで多いものではなく、就職に興味はあるもののその実態を知らないという方は多いのではないでしょうか。
本記事では、不動産投資ファンドについて職種や年収など基本的な内容や不動産投資ファンドに就職するメリットをご紹介していきます。
不動産投資ファンドとは
不動産投資ファンドとは、投資家からお金を集めて不動産を運用し、得られた利益の一部を投資家に分配するというものです。
不動産投資ファンド内で働く社員は不動産投資ファンドを運用して得られた利益から給料を受け取ります。
このため、自分の給料のためにも、また投資家により多くのお金を分配するためにも不動産を運用して少しでも多くの収益を生み出すことが仕事となります。
不動産投資ファンドには、REITの運用会社の他、機関投資家向けの不動産会社、外資系の不動産ファンドなどがあります。
不動産投資ファンドの職種
不動産投資ファンドの職種はアクイジション・マネージャーと呼ばれる主に物件取得を行う職種と経理や法務などを行うバックオフィスに大別されます。
通常、不動産投資ファンドに就職したいという方の多くは前者のアクイジション・マネージャーとして仕事をしたいと考えている方が多いのではないでしょうか。
確かに、アクイジション・マネージャーとバックオフィスとではアクイジション・マネージャーの方が年収が高いですが、バックオフィスも他の業界と比べると高めの給料であることも多くなっています。
両方の仕事内容について理解しておき、場合によっては後者の職種での就職も視野に入れてみるとよいでしょう。
不動産投資ファンドの年収
不動産投資ファンドの年収は、国内系の不動産投資ファンドと外資系の不動産投資ファンドで異なります。
まず、国内系の不動産投資ファンドの年収の相場は以下のようなものです。
・アクイジション・マネージャー:800~1,500万円程度
・バックオフィス:600~1,200万円程度
他の業界と比べると比較的高い年収だといえますが、国内の不動産投資ファンドだと2,000万円を超えるのは難しいことが多いようです。
一方、外資系の不動産投資ファンドの年収の相場は以下の通りです。
・アクイジション・マネージャー:800~2,500万円程度
・バックオフィス:600~1,500万円程度
外資系不動産投資ファンドの方が国内系より若干高い給料を貰えることも多いようですが、投資銀行等、他の金融機関と比べると国内系と外資系の違いは少なくなっています。
不動産投資ファンドに就職するメリット
不動産投資ファンドに就職するメリットには以下のようなことが挙げられるでしょう。
・不動産業界の中では比較的年収が高い
・専門職としての技術を習得できる
不動産投資ファンドは不動産業界の中では比較的高い年収です。
不動産に興味があり、どの業界を選ぼうか迷っている方でできるだけ年収が高い方が良いと考えているのであれば、不動産投資ファンドはおすすめだといえるでしょう。
また、不動産投資ファンドでの仕事は不動産の調査や取得を行うため、特に不動産業界で働きたいと思っている方にとっては高いスキルを身に付けやすい業界だといえます。
一度スキルを身に付けてしまえば、長く業界で働いていきやすいといえるでしょう。
不動産投資ファンドに就職するにはどうすればいい?
不動産投資ファンドへの就職を考えている方は、以下のいずれかの方法を考えるとよいでしょう。
・新卒で不動産投資ファンドに就職する
・不動産会社で物件の売買回りの仕事を経験してから転職する
・信託銀行の不動産部門での仕事を経験してから転職する
まずは、新卒で不動産投資ファンドに就職することを考えるとよいでしょう。
就職活動の際は、基本的にはポテンシャル採用となるため学歴は高ければ高いほど有利に働きやすいといえます。
学生時代に宅建の資格など取得しているとプラスになりやすいでしょう。
また、不動産関係の経験を積んでから転職することを考える場合、不動産仲介などではなく、実際に自分で不動産の調査をして物件を取得し、収益を上げるようなポジションを選ぶことが大切です。
不動産デベロッパーや信託会社の不動産部門などがおすすめです。
大きな会社に所属しているのであれば、「不動産投資顧問」と名の付く子会社に移動させてもらうのも一つの方法だといえます。
上記のような職種ではない部署から不動産投資ファンドへの転職を考えることも不可能ではありませんが、できるだけ若い時期にトライする必要があります。
その際には、やはり宅建資格を保有していることがプラスに働く可能性は高いです。
まとめ
不動産投資ファンドへの就職についてお伝えしました。
不動産投資ファンドは不動産系の会社の中では比較的高い年収となっています。不動産の仕事に興味があり、かつ高い年収を得たいという方や物件調査や取得に興味がある方におすすめだといえるでしょう。
不動産投資ファンドへの就職を検討している方は、ぜひ本記事の内容を参考にされてください。
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