不動産投資をするなら、都心と郊外のどちらが良い?それぞれのエリアのメリット・デメリットについて解説!

「不動産投資をはじめようと考えているけれども、都心の物件にすべきなのか、郊外の物件にすべきなのか」とお悩みの方もいらっしゃるのではないでしょうか。
都心の物件と郊外の物件には、様々な違いがあります。
不動産投資をする前に、各エリアにおける物件の特徴やメリット・デメリットについて把握しておきましょう。
本記事では、「不動産投資をはじめよう」とお考えの方に向けて、都心の物件と郊外の物件の違い、それぞれのメリット・デメリットを徹底解説します。
都心の物件と郊外の物件で、不動産投資にどのような違いがある?
都心の物件と郊外の物件には、以下に示すような違いがあります。
エリア | 特徴 |
都心 | ・購入価格が高い ・家賃相場が高い ・空室率が低い(すぐに入居者が見つかる) ・大学キャンパスが都心に回帰し、「職住近接」が注目される中、ニーズが高まっている ・固定資産税・都市計画税が高い |
郊外 | ・購入価格が安い ・家賃相場が安い ・都心の物件よりも空室率が高い(入居者が見つかりにくい)傾向が見受けられる ・都心へのアクセスの良し悪しによって稼働率が左右される ・固定資産税・都市計画税が安い |
あくまでも一般的な傾向であり、個々の物件によって異なるケースもあることにご留意ください。
都心の物件に不動産投資するメリット・デメリット
以下は、都心の物件に投資するメリットです。
・高い家賃を設定できる
・空室になっても、すぐに次の入居者が見つかる
・物件を売却しやすい
都心の物件は面積が小さくても人気があり、同じ面積であれば郊外の物件よりも高い家賃を設定できます。
また、「都心に住んでいる」というステータスに魅力を感じる人が多いため、空室になったとしても、すぐに新しい入居者が見つかることもメリットといえるでしょう。
さらに、大学のキャンパスが都心に回帰したり、「職住近接」が注目されたりしていることから、都心の物件のニーズが高まっており、比較的高い価格で売却することも可能です。
特に「職住近接」に関しては、国土交通省が推奨しており、コロナ禍によるテレワークの増加で「通勤」に対する人々の意識の変化したこともあり、今後、さらに需要が増大していくことが予想されます。
都心の物件に投資するデメリットを挙げると、以下のようになります。
・固定資産税・都市計画税が高い
・利回りが悪い
都心は路線価が高いため、物件にかかる固定資産税や都市計画税が高額になる点に注意が必要です。そして、購入時の価格が高いため、家賃を高く設定しても、中々、利回りを大きくすることができません。
郊外の物件に不動産投資するメリット・デメリット
以下は、郊外の物件に投資するメリットです。
・安く購入できる
・固定資産税・都市計画税が安い
・利回りが高い
一般的に郊外の物件は都心の物件に比べて安く購入できるため、低予算で不動産投資をスタートできることがメリットといえるでしょう。
また、固定資産税や都市計画税が低額であることも魅力です。利回りも高い傾向があるため、満室を実現できれば、潤沢なキャッシュを確保できます。
都心の物件に投資するデメリットを挙げると、以下のようになります。
・都心の物件に比べるとニーズが低い
・値崩れしやすく、出口戦略に不安が残る
郊外の物件は、都心の物件よりもニーズが低く、空室率が高くなる傾向があります。また、値崩れしやすいため、不動産投資から撤退する際の出口戦略に不安が残るという点もデメリットです。
ただし、郊外の物件が、全て同じ空室率・値崩れのしやすさというわけではありません。
空室率や値崩れのしやすさは、「駅からの距離」「都心へのアクセスのしやすさ」といった条件によっても左右されます。
郊外の物件に投資する際は、これらの要素をチェックするように心掛けましょう。
エリアごとにメリット・デメリットを把握し、適した物件を選ぼう
都心の物件と郊外の物件には、それぞれメリットとデメリットがあります。いずれか一方が有利というわけではありません。
「不動産投資に回せる資金が多いのであれば、都心の物件を選ぶ」「低額で投資をスタートしたいのであれば、郊外に物件を選ぶ」といった具合に、ご自身に適した方法で投資をおこないましょう。
なお、不動産投資は、単に「都心か、郊外か」というエリアの違いだけで成功/失敗が決まるわけではありません。
郊外エリアの物件であっても、都心へのアクセスのしやすさによって空室リスクの高低が変わります。
不動産に投資する際は、各物件の収支・利回りをシミュレーションし、様々な要素を総合的に判断した上で決断をしてください。
本記事の内容が、不動産投資に興味・関心をお持ちで、都心の物件と郊外の物件のメリット・デメリットについて知りたい方のお役に立つことができれば幸いです。
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